症例⑩|新型コロナ(オミクロン株)の感染後、後遺症と思われるめまいで悩む20代男性
新型コロナ後遺症と思われるめまい 20代 男性
オミクロン株感染後症状が改善し、自粛期間が明けた頃からめまい症状が発生
今回ご相談をいただいたクライアントは、新型コロナ(オミクロン株)に感染後、数カ月間、後遺症と思われるめまいが頻発している20代の独身男性。
新型コロナのオミクロン株が流行し始めてから、ほどなくしてご自身も感染。感染後、発熱や倦怠感はあったもののめまいの症状はなかった。症状が改善し、自粛期間が明けた頃から、めまい症状が発生。
始めは、寝起きに軽いめまいがある程度で、起床時の低血糖によるものと思っていたが、日中の仕事中や日常生活でもめまいが頻発するようになり、病院を受診。
検査には異常が無く、新型コロナ感染後からのめまい症状ということで、後遺症の可能性があるとの診断でした。その後もめまい症状は継続し、時には強い倦怠感から仕事を休むこともあったようです。
しばらく病院通いを継続しましたが、あまり変化がなかったため、ご友人の紹介で当院へご相談をいただきました。
新型コロナ(オミクロン株含む)の後遺症について
WHO(世界保健機関)の定義によると、後遺症(罹患後症状)は、少なくとも2ヶ月以上持続し、他の疾患による症状として説明のつかないもののことを言います。
症状は、様々でめまいの他にも頭痛、倦怠感、息切れなどの症状がみられ、どれくらい続くかは個人差によります。ただ、ほとんどの後遺症は時間の経過によって、発現率は低下する傾向にあります。
後遺症(罹患後症状)の例
- 倦怠感
- 頭痛
- 息切れ
- 動悸
- 味覚
- 嗅覚の障害
- 脱毛
- 物忘れ
- 考えがまとまらない(ブレインフォグ)
- その他症状
「記憶障害」を引き起こすブレインフォグについて
ブレインフォグとは、直訳で「脳の霧」となります。
言葉の通り、頭の中に霧がかかったような状態となり、記憶障害や集中力の低下がみられます。
この他にも、人の話や書いてあることが理解できず、理解しようとすると非常に疲れる、普段間違えることのないことでも間違えてしまう、覚えられない、思い出せないといったものがあります。
今回のケースでの「めまい」の原因は…?
今回の主な原因は、新型コロナの後遺症と先々への不安(精神的ストレス)が原因と考えられます。
新型コロナに感染前は、大きな病気や事故等の経験はなく、そういったものとは無縁で生活をされていたということから、持病等による症状の発生は考えづらい状況でした。したがって、新型コロナの後遺症の可能性が高いと判断。
特に肝臓への影響が大きかったことに加え、新型コロナ感染後、隔離生活等で自宅での療養期間が長かった為、将来に対する先々の不安などから精神的ストレスが自律神経を乱し、肝臓へ負担をかけていたようです。
調整とアドバイス
まずは、「肝臓」へのアプローチを中心に、ストレス、自律神経の乱れに対する調整も含めた、ひふみ整体院独自の検査と調整を行いました。
新型コロナの後遺症は、一般的には時間の経過とともに良くなる傾向がありますが、今回の場合は、精神的ストレスが重なっており、その状態の期間も長かったため、回復にはある程度お時間がかかることをお伝えしました。
また、不安や恐怖といったネガティブな感情が絡む精神的ストレスでは、調整時だけでなく、普段の日常生活での意識改革と本人の協力が重要になることも合わせてお伝えしました。
まとめ
調整開始からすぐに変化が見られたものの、一時的に停滞。その後3ヶ月ほどで、症状の頻度は半分以下になったようです。症状の強さ自体も軽くなった様子でしたが、まだ完全には回復にいたっていない為、調整を継続しています。
早めに変化が現れたことで、本人も先行きが見えてきたようでした。日常生活でもポジティブな思考を取り入れることができ、良いサイクルになっているので、このまま回復まで進んでいけたらと思います。
同じような悩みや新型コロナの後遺症でお困りの際には、ぜひ「ひふみ整体」までご連絡頂けたらと思います。