症例⑧|寝付けない 50代男性

症例⑧|夜眠る際に目をつぶるとめまいが出て、なかなか寝付けない50代男性

末梢性めまい 50代 男性

目をつぶるとめまいが起こる症状

今回ご相談をいただいたクライアントは、目をつぶるとめまいが起こる症状で悩む50代の男性。

初診で来院される半年ほど前から、夜眠る際に目をつぶるとめまいが出るようになったとのこと。普段、日中起きている際には症状はなく、問題なく過ごせているが就寝時や昼間仮眠を取る際など、長時間目をつぶっていると症状が出るようです。

特に就寝時に症状が出た際は、なかなか寝付く事ができず、不眠気味。日常生活や仕事にも影響が出ているようで、なるべく早急に改善をしたいとのことでした。

病院での検査では、特に異常はなく、めまいの中でも「末梢性めまい」ということでストレスによる自律神経の乱れによって起きているとの診断だったようです。

このまま夜眠れないとなると、不眠によって他の症状も発症する可能性もあると考え、当院へご相談をいただきました。

 

【目をつぶるとめまいが出る「末梢性めまい」について】

末梢性めまいの特徴として、目をつぶるとめまいが強くなることが多い傾向にあります。
ただし、仮に激しいめまいがあったとしても命に関わることはありません。

末梢性めまいのその他の特徴は、以下のとおりです。

  • 難聴や耳鳴りを伴うこともありますが、伴わないこともあります。
  • 安静にしておくことが回復への近道ですが、良性発作頭位めまい症の場合は、動いたほうが早く改善される可能性があります。

末梢性めまいによる主な症状、病気は以下のとおりです。

  • 良性発作頭位めまい症
  • メニエール病
  • 前庭神経炎
  • めまいを伴う突発性難聴

今回の「目をつぶるとめまい」が出る原因は…?

今回の主な原因は、仕事のストレスと不安の感情が大きく作用していたものと考えられます。

問診の際によくよく話を聞いていくと、症状が出始めた頃は仕事がかなり忙しい状況が続いており、社内トラブルなどでかなりのストレスを抱えられていたようです。そういった状況から、先々の不安を感じるようになり夜眠る際に常に考え事をするようになってしまっていたと伺いました。

心身相関関係という言葉がある通り、感情面で大きな不安や恐怖などを感じると、何かしらの形で体にも影響を与えます。反対に体にケガや病気など何かあった際には、気分の落ち込みなどが起こります。つまり、喜怒哀楽を含めた感情と体の状態は常に関連しあっていると言えます。

今回は、この心身相関関係のもと、仕事による心理的なストレスや不安による感情の落ち込みが自律神経を乱し、目をつぶった際のめまいを引き起こしていたと考えられます。

 

調整とアドバイス

まずは、仕事におけるストレスが具体的に何から起きているのかを特定するとともに、感情面へのアプローチを中心にひふみ整体院独自の検査と調整を行いました。特に「不安」は腎臓にストックされやすいため、腎臓へのアプローチを入念に継続。

早急な改善を求められていましたが、ご自身の体の状態と考えられる主な原因をお伝えした上で、回復には少し時間がかかることをお伝えしました。特に感情面は、自身の意識改革と協力が必要であることをお伝えし、再発防止までを考慮し行っていくことに納得を頂いた上で調整をスタートしました。

まとめ

症状が変化してくるまでは少々時間がかかり、挫折しそうになることもあったようですが、根気強く来院をいただき、その都度お体の状態をふまえた適切な調整と問診を重ねていくことで、症状は徐々に緩和されていったようです。

今回に限らず、症状の改善には患者様のご協力も必須となります。依存すること無く、我々とともに二人三脚で行っていくという意識をもっていただくこともまた、改善と再発防止への道となります。

同じようなお悩みでお困りの方は、ぜひ「ひふみ整体」までご相談ください。