症例⑨|頭を動かすと回転性のめまいが出る「良性発作頭位めまい症」で悩む30代女性
良性発作頭位めまい症 30代 女性
ベッドから起き上がった際にぐるぐると目の回るようなめまい
ご相談を頂いたクライアントは、「良性発作頭位めまい症」で悩む30代の女性。
ある日の朝、ベッドから起き上がった際にぐるぐると目の回るようなめまいが発症。
しばらくじっとしていると症状はおさまったため、動き出したところまたも回転性のめまいが発症。
様子がおかしいと判断し、急遽仕事を休みにして病院へ行き検査をしたところ「良性発作頭位めまい症」と診断されました。症状自体は、動いた際に回転性のめまいが一定時間出るだけで、耳鳴りや難聴、頭痛といった症状は無く、一時的に軽い吐き気がある程度でした。
病院への通院である程度良くはなったものの、症状が治りきらないということで、当院のHPをご覧いただきご相談をいただきました。
「良性発作頭位めまい症」について
「良性発作頭位めまい症」は、基本的にじっとしている時にはめまいが起こらず、頭を動かすとめまいが起こる症状のことを言います。主に目の前がぐるぐると回る回転性のめまいの一つです。
「良性発作頭位めまい症」では、めまいが起こる頭の位置があります。人によって様々ですが、目薬をさす際の上向きやシャンプー時の下向き、振り向いたときの横動作などがあります。
ほとんどが1分以内という短時間でおさまりますが、再び頭を動かすとめまいがするということを繰り返します。
「良性発作頭位めまい症」の原因は…?
「良性発作頭位めまい症」の原因は、耳の中にある「耳石(じせき)」と呼ばれる炭酸カルシウムの結晶が剥がれ落ち、半規管のいずれかに入り込み、中で耳石が動くことでめまいが発症します。
耳石が半規管の中で動くと、リンパ液の流動が起こります。本来は体が回転したときなどに起こるはずのリンパ流動が、耳石が中にあることで少し頭を動かしただけでも起こってしまい、脳に誤った刺激、情報が伝わってしまいめまいが起こります。
耳石が剥がれ落ちる原因は、明確にはされていませんが、頭をぶつけるなど物理的衝撃の問題やストレスなどの影響もあると言われています。初めて症状が出た人や症状が長引いている人にとっては、不安に思うこともあるかもしれませんが、基本的には治りやすい病気と言われています。
調整とアドバイス
今回の場合は、病院の診断で「良性発作頭位めまい症」という診断がおりていましたので、ひふみ整体でもテスト、評価した上でまずは「耳石置換法」を用いて耳石の排出を行いました。
しかしながら、めまい症状が残るということで、さらに詳しくひふみ整体独自の検査をしたところ、今回の「良性発作頭位めまい症」が発症したことによって、今後もまた急にめまいが起こるのではないかという「不安」「恐怖」の感情が確認できました。
症状が治りきらない原因はここにあると判断し、感情や自律神経へのアプローチを継続したところ、症状は少しずつ改善されているようです。現在は、調整の間隔(スパン)を徐々に広げていき、卒業と月1程度のメンテナンスを目指しています。
まとめ
「良性発作頭位めまい症」は、自律神経の乱れによるめまいとは、特徴が異なります。「良性発作頭位めまい症」だけが問題であれば比較的、改善されやすい事がほとんどですが、自律神経系のトラブルによるめまいを併発していたり、長引く症状にストレスを感じ、別の症状を起こしていることもあります。
様々な症状は、体へ危険を知らせるサインです。特にめまいは、重篤な病気が隠れていることもあるので、異変を感じた際には、なるべく早めに医療機関を受診しましょう。
その上で、異常が見当たらない、症状が改善しないという時には、ひふみ整体へご相談をいただけたらと思います。